当院の入れ歯治療

保険の入れ歯は噛めない、としばしばいわれます。実際、残っている歯の本数やその強度、歯を失った原因が虫歯か歯周病かなど、お口の状況によっては噛みやすい入れ歯を作るのが難しい場合があります。

では、保険の入れ歯でうまく噛めないケースが多いのはなぜでしょうか。その理由は「患者さまが本当に噛みやすい噛み合わせの位置」と「入れ歯で作った噛み合わせの位置」が合っていないことにあります。実は、今噛んでいる位置は、必ずしも噛みやすい位置とは限らないのです。

人間の体には適応力があるため、歯を失ったりグラグラして噛みにくい状態になったりしても、体が無理にでも噛める位置を探してそこで噛むようになります。そして本来の噛みやすい位置とはかけ離れたところで無理に噛む習慣がついてしまいます。

適切ではない位置に合わせて入れ歯を作っても、残念ながら噛みやすい入れ歯にはなりません。これが多くの方が保険の入れ歯に不具合を感じる理由の一つです。

加えて、噛みやすい保険の入れ歯を作れるか否かは歯科医師の力量にもかかっています。その点、当院の院長は入れ歯治療の経験が豊富です。患者さまにご安心いただける治療のため、これまで入れ歯に関するセミナーにも多数参加し、技術や知識をアップデートし続けてきました。

また、よく噛める入れ歯を作る上で噛み合わせの位置以外に重要なのは、型どりや調整です。当院ではその点にも着目し、一人ひとりのお口に合ったトレーを用いた丁寧な型どりをしたり、入れ歯ができあがってからも精密に調整したりしています。

※2024年現在

自費の入れ歯には保険診療のような細かいルールが存在しないため、治療法も材料も患者さまのご希望に合わせて選択できます。したがって、より快適で見た目の良い入れ歯の作製が可能です。

当院では薄くて装着時の違和感が少ない「金属床義歯」や、留め金がなく審美性の高い「ノンクラスプデンチャー」などをご用意しています。一人ひとりのご要望を丁寧にヒアリングしながら、使いやすく自然に見える入れ歯をお作りします。

保険にするか自費にするかは、患者さまのご希望によりお選びいただくスタンスです。自費の入れ歯にご興味がある方へは双方のメリット・デメリットをご説明しますので、気軽にご相談ください。なお、説明したからといって自費診療を無理強いすることはありません。

入れ歯や歯の詰め物・被せ物は、歯科技工士と呼ばれる専門家が歯科技工所で作っています。

技工所にはそれぞれ個性があり、入れ歯が得意なところもあれば、詰め物・被せ物が得意なところも存在します。技工所の専門性や技術力に応じて作られるものの質も大きく変わるため、当然、入れ歯は入れ歯が得意な技工所に依頼するのが理想です。

そうした点を重視し、当院では患者さまにご満足いただける品質の入れ歯をお届けできるよう、入れ歯作製に長けており、実績も豊富な技工所に作製を依頼しています。

歯科技工士も歯科医師と同じ入れ歯の専門家であり、大事なパートナー。だからこそ確かな技術力を持つ技工所と提携し、患者さまのお口にしっかり合う入れ歯を追求しています。