当院の歯周病治療

当院では、歯周病治療の経験が豊富な院長と歯科衛生士が治療を担当します。院長は現在も関連セミナーに積極的に参加するなど、歯周病の分野で日々研鑽を積んでいます。

初期の歯周病治療は、歯科衛生士が院長の指示を受けながら担当します。衛生士も豊富な経験を活かし、精密な検査と徹底した歯のクリーニングに努めているのが特徴です。しかし中等度から重度の歯周病は、歯周基本治療のみでの改善は見込めません。

そうした場合に、これまでさまざまな症例を手がけてきた院長が必要な処置をより的確に判断し、ご提案します。歯周外科治療のほか、「リグロス」や「エムドゲイン」といった特殊な薬剤であごの骨や歯ぐきを再生させる治療など幅広い方法により、重度の歯周病にも対応可能です。

症状の程度に関わらず、あらゆる歯周病の治療を実施していますので、過去に抜歯が必要と診断された方もぜひ一度セカンドオピニオンにお越しください。

※2024年現在

歯周病は生活習慣病の一種でもあります。そのため一度症状が改善しても、歯磨きの方法や生活習慣の変化によって再発のリスクが高まってしまいます。つまり歯周病の予防や再発防止策として有効なのは、歯磨きや食生活、睡眠といったさまざまな「習慣」を正すことなのです。

そして歯科医院側で行える対策は、「定期的なメインテナンス」です。当院では患者さまのお口の状況や清掃状態を踏まえ、1～3か月のいずれかのペースでの定期検診をご案内しています。

メインテナンスでは45～60分と十分な時間をとって、細かな部分まで丁寧にクリーニングを行います。継続して同じ衛生士が担当しますので、お口の中の変化にしっかり気づき、きめ細やかなメインテナンスができるでしょう。

またお口のクリーニングだけでなく、ご自宅でのセルフケアやより良い生活習慣についてのアドバイスなど、患者さまごとに必要なサポートもいたします。

当院では、患者さまご自身にお口の状況を把握いただくことも大切と考えています。初診時には必ずお口の中の写真を撮り、以降も定期的に撮影を続けて変化を記録し、それらをご本人にお見せしながら都度状態をご説明していくのが特徴です。

ご自身のお口の状況が客観的にわかれば、それがメインテナンスへのモチベーション向上につながるでしょう。

歯周病の原因は「お口の中の細菌」です。主に磨き残した汚れが原因で細菌が繁殖し、歯ぐきや骨に炎症を起こす細菌感染症が歯周病なのです。決して特別な病気ではなく、生活習慣病の一つとされています。

初期段階の歯周病は、自覚症状がほとんどありません。だからこそ、本人が気づかないままひっそりと進行していくのがこの病気の恐ろしいところです。歯周病が進行すると、やがて歯を支える歯ぐきや骨が失われていきます。すると歯が埋まっている土台が不安定になり、歯がグラグラして歯並びが崩れたり、最悪の場合は歯が抜けてしまったりします。

さらに、歯周病によって影響を受けるのはお口の中に限りません。歯周病は心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、低体重児出産など、全身の健康や病気と関係していることが明らかになっています。

特に糖尿病との関連は深く、「歯周病は糖尿病の合併症の一つ」といわれるほど。糖尿病の人は歯周病になりやすく、歯周病の人は糖尿病を悪化させやすい傾向があります。したがって歯周病の改善は、糖尿病の治療やコントロールに役立つと言えます。

また最近の研究により、歯周病菌が作り出す毒素はアルツハイマー型認知症を引き起こす原因となり得ること、そして病状を悪化させるといった事実もわかってきました。歯周病予防に取り組めば、アルツハイマー型認知症になるリスクも、もしかしたら下げられるかもしれません。

このように歯周病の治療・予防は全身の健康に大きな影響を与え、症状の改善が健康維持につながります。症状が軽いうちなら、歯磨きや生活習慣の改善によって対処できる可能性が高いでしょう。一方、進行している場合はセルフケアに加えて歯科医院で専門的な治療を受けるのが望ましいと考えています。自覚症状に乏しい病気だからこそ、まずはご自身の歯とお口の状態を歯科医院でチェックしてもらうのがおすすめです。

ぜひ、お口の中から全身の健康を守っていきましょう！